軽量かつ中綿入りゆえに十分な保温性を誇る便利なキルティングジャケット。バブアーのキルティングコレクションは、1979年にリリースした「カントリーマン」を原点に、それ以来欠かすことのできないコレクションとしてバリエーションを増やしています。

キルティングアウターの元祖となる「カントリーマン」は、フロントボタン式のジャケットタイプ。当初から菱形のダイヤモンドキルティング素材を使用し、コーデュロイの衿と左右のパッチポケットなどのディテールを外観上の特徴としていました。そしてそれらのデザインコードは、現在の定番である「リデスデイルキルト」にしっかりと継承されています。

そもそも菱形状にステッチを入れたキルティング素材は、ホースライディングの歴史にまつわるもの。乗馬用の馬を冬場に冷やさぬよう、厩舎で用いたホース･ブランケットをオリジンとしています。大きな馬を包み込むサイズであっても取り扱いやすく保温性に優れた素材は、いつしか乗馬愛好家の間で評判となり、改めて同じ素材を用い乗馬用アウターとしてデザインされるに至ったのです。

BEDALEキルト

なかでも現在支持を伸ばしているモデルが「ビデイル キルト」。バブアーの象徴であるビデイルをベースに、素材をワックスコットンからキルティングに乗せ替えた一着です。英国的な乗馬テイストやアイコニックなディテールはそのままに、機能素材がもたらす軽快な着心地と保温性が最大の魅力。

また、普遍的かつ着回しが利くモデルとして見逃せないのが、オリジナル「カントリーマン」の系譜に連なる「リデスデイル キルト」と長丈の「リデスデイル ロングキルト」です。 シンプルなパッチポケットとコーデュロイの衿を持つ前ボタン式のジャケットは、トレンドや合わせる服装に関わらず気軽に着こなせるもの。

LIDDESDALEキルト
LIDDESDALEロングキルト

特に昨今はビジネスシーンにおいて、バブアーのキルティングコレクションを活用する男性が増えています。英国的なクラシックの味わいと機能性を兼備したキルティングアウターは、スーツやテーラードジャケットとも相性抜群。ドレススタイルの品格を崩すことなく適度にアクティブな装いを楽しめるところがポイントです。もちろんオフのカジュアルスタイル全般にコーディネイトできるところもこの一着ならでは。まさに長年着続けることができる、非常に便利なオン･オフ兼用のアウターです。

コーデュロイの衿は細かい起毛素材がもたらすソフトなタッチが特徴。衿を立てたときも優しい肌触りにて首元を温めてくれます。

腰ポケットの入れ口は衿と同色のコーデュロイでトリミング。さり気なくあしらわれたロゴネームがブランドを主張します。

チンストラップを持つモデルなら寒風が終日吹く季節でも安心。立てた衿をホールドしてくれるので、衿の隙間から冷気が侵入する心配もありません。

ちょっと手元に寒さを感じたときに役に立つハンドウォーマーポケット。内側は起毛素材を使用しており、非常にしなやかなタッチです。

袖口も衿と同色のコーデュロイでトリミング。袖口の補強に加え腕元のアクセントにもなるディテールです。

両脇の裾に設けたサイドベンツは乗馬姿勢を考慮したディテール。開けておくことで車のドライビング時も裾周りが窮屈になりません。

フロントのジップはダブルジップ式。グローブ装着時でも、上げ下ろししやすいリング付きのスライダーがポイントです。また、フロントにはストームフラップ付き。風雨の侵入をしっかりガードします。